ご挨拶

第11回日本がんリハビリテーション研究会 会長 杉浦 英志
(名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻)

第11回日本がんリハビリテーション研究会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
この度、名古屋国際会議場において 2023年3月11日(土)~3月12日(日)に第11回日本がんリハビリテーション研究会を開催する運びとなりました。がんは日本の死因の第1位であり、日本では2人に1人はがんに罹り、3人に1人はがんで亡くなっています。必然的に多くのがん患者さんがリハビリテーション治療の対象になり、国内外ともに多くの関心を集めています。

近年、がんのリハビリテーションは手術患者の術後リハビリテーションのみでなく、術前から行うプレハビリテーションや社会復帰に向けたリハビリテーション、緩和ケアにおけるリハビリテーション、化学療法や放射線療法など副作用緩和に向けたリハビリテーション、超高齢者や小児・AYA世代に向けたリハビリテーション、最近では腫瘍循環器リハビリテーションなど様々ながんリハビリテーションが注目されるようになって来ました。今後、多種多様ながんリハビリテーションの理解とともに、がん患者の特性に合わせたリハビリテーションの実践が求められます。

そこで、今回の研究会のテーマを「がんリハビリテーションの多様性」としました。がんリハビリテーションの多様性を理解するとともに新たながんリハビリテーションのステップとなることが期待されます。今研究会ではシンポジウム・パネルディスカッションを4セッション、教育講演を4つ予定しており、多様性をテーマとしたプログラムを準備して行きたいと思っております。

新型コロナウイルス感染の状況も少しずつ落ち着いて来ており、今回の研究会では現地開催を予定しております。参加者の皆様方と活発なディスカッションが出来ますことを期待しております。名古屋での再会を楽しみにしておりますので、是非、多くの皆様方にご参加頂けますよう宜しくお願い致します。